英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-
■2024.11.30 更新
■軌跡シリーズ最新作で「黎の軌跡Ⅱ」の続編にあたる作品。今作は過去作のキャラが多数登場。3人の主人公の視点で物語が進んでいく。過去作をプレイしていればいるほど楽しいシリーズプレイヤーへのご褒美的作品。自分は軌跡シリーズはもう運営型のRPGとして楽しんでる。今作も大型アップデートだと思ってる。次のアプデ楽しみ。
「英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-」WebCM 第2弾
タイトル名:英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-
発売日:2024年9月26日
ジャンル:ストーリーRPG
プレイした機種:PS5
クリアまで:90時間(サブほぼ消化済)
プレイ期間:2024年11月
レビュー日:2024/11/30
「黎の軌跡」3作目としても楽しめ軌跡シリーズの世界観が大きく動き始める作品
今年で20周年を迎える軌跡シリーズ最新作。「空」「零」「閃」「黎」で主人公を交代しつつ1作目から最新作まで世界観は共通。そしてその長年描かれてきた世界観に大きな変化が起きるストーリーが今作の特徴。
物語は三つの視点から描かれ、ゲームとしても同時に異なる3パーティを運用して進めて行く内容。キャラは多彩で「閃の軌跡」の主人公リィンをはじめとした過去作のキャラが多数登場する軌跡シリーズオールスターな内容。「黎の軌跡」はシリーズ未経験者でも楽しめる印象だったけど今作はそれ以外の過去作をプレイしていればいるほど楽しめる内容になっている。過去作で貼られた伏線の回収や世界観についての新しい情報の物量が膨大。先が気になるストーリーで辞め時が難しかった。
とはいえストーリーは「黎Ⅱ」の続きで物語のメインとなる舞台やキャラも黎シリーズなので「黎1」「黎2」をプレイしていれば基本楽しめる内容ではある。過去作で完結した出来事について多くは語られないスタイルなので「黎」から始めたプレイヤーが今作をプレイして逆に「閃」等の過去作に興味を持ってプレイのパターンもアリな作り。
戦闘は「黎の軌跡Ⅱ」を正統進化させた内容でアクションにもRPGにも新システムが追加。前作からの変化は少ないもののテンポの良いアクションパートと絶妙に歯ごたえのあるRPGパートも変わらずなので前作が楽しめたなら今作も楽しめる内容となっている。
このゲームの欠点として「シリーズ完全未経験者にはおすすめ出来ない」「今作のストーリーの完結は次回以降」がある。ストーリーは完全に前作の続きからなので今作から黎シリーズを初プレイするには向いてない作り。そしてもう一つの点は・・・ネタバレなのであまり触れないでおく。実際にプレイした素直な感想としては黎シリーズ最新作としてメチャクチャ楽しかったんだけどもっと先のストーリーも楽しみたかったなと思った。とはいえ別にボリュームが少ないわけではなくしっかり90時間プレイ出来たのでむしろ多めで満足度はある。ただ本当にもっとストーリーの続きが楽しみたかったなっていう。
結論としては黎シリーズの続編として楽しめたし過去作のキャラいっぱい出てきてうれしいし話が大きく動いたのもわくわくした。「早く次回作がやりたい」それにつきる。次回作が出る前に空のフルリメイクが先だから気長に待つ。
・大きく動くストーリー
「120X年、すべてが終わる」というキャッチフレーズのとおり今回で物語に大きな変化がある。過去作で貼られた多くの伏線が今作である程度回収。からのそれと同じかそれ以上の新しい伏線が貼られまくって結局逆に謎が深まるストーリーは、くやしいけど先が気になってしょうがない。これ以上内容について触れるとネタバレになるのでとにかく、次回作の発売がもうすでに待ち遠しい。次回作はよ。
・過去作のキャラが多数登場
今作は登場キャラが多い。「黎」のキャラだけでなく「空」や「閃」のキャラがストーリーに深く関わってくるのがうれしい。特に「閃」の主人公リィンやその仲間たちのその後が見らたり語られたりするのは興味深い。次回作以降もしっかり関わってきそうなので引き続きの活躍に期待。
・独特な戦闘システム
戦闘はアクションとコマンドを使い分けるシステムが特徴。RPGでよくある「コマンドバトル」とアクションゲームのような「フィールドバトル」の2種類の戦闘システムを切り替えてゲームを進めていく。モードの切り替えはワンボタンでスムーズに可能。雑魚戦はアクションで殴って弱らせてからコマンドに切り替えて倒すといった流れが基本。ボス戦はほぼコマンドバトル固定。今回からアクションモードに新システムが追加されてアクションのみでもある程度雑魚を処理しやすくなったり、コマンド戦闘には「閃」にあったブレイブオーダーのようなものが追加されたりと「黎Ⅱ」の正統進化といった印象。「雑魚戦をアクションで処理」「ボス戦では歯ごたえのあるコマンドバトル」とメリハリのある内容になっている。「黎」から雑魚戦をアクションにしたのはかなりゲームのテンポを上げたなといまさらながら思う。
・街の探索が楽しい
これは勝手に軌跡シリーズの醍醐味の一つだと思ってるんだけど、街に存在する何気ない一般人に対しても設定やストーリーが用意されているのが面白い。例えば「黎1」でサブイベントに登場したキャラクターがイベント終了後にも街にいてストーリーが進むごとに会話の内容が変化する。変化するだけじゃなくキャラによっては悩んだり成長したりトラブルにあったり旅に出たりと様々な人間模様を見ることが出来る。キャラによっては「黎1」「黎2」「界」とまたがって登場するNPCも多数存在する。過去のイベントに登場したキャラが今回再度登場することで「あのときの!」みたいな謎の感動をすることもある。メインシナリオとはほぼ関係ない要素だけど何気ない街のNPCにも愛着が湧いてきて、気が付いたら街を歩き回るだけでも楽しくなってた。街の裏解決屋っていう主人公の立ち位置との相乗効果も感じる。もう共和国に住んでみたさある。
・リンクシナリオが1周目で全部消化可能
リンクシナリオっていうキャラ個別の特別なサブシナリオが用意されていて、これまでは限られた回数しか選択できなくていくつかのシナリオは見れなかったんだけど今回は条件付きですべてのシナリオを閲覧できるようになった。地味だけどこれはうれしい変更点。今後はこれをデフォでお願いしたい。
・今作から軌跡シリーズ初プレイはおすすめ出来ない
ストーリーは「黎の軌跡Ⅱ」の直後から始まるので黎シリーズのプレイはまず必須。それに加えて「閃の軌跡1~4」「創の軌跡」も出来ればプレイしておきたいところ。新規プレイヤーにはハードル高めの作品となっている。軌跡シリーズに興味あるけどまだやったことない人は「黎の軌跡」から始めるのがオススメ。
・話が完結しない
続きが楽しみ!と当然のように言ってきたけど要するに今作ではストーリーが完結しない。軌跡シリーズではよくあることなんだけど、とはいえ今回は続くの度合いが高く、よく言えば先が気になる良いところで終わる、悪く言えば中途半端。まあ自分は訓練されているので「次回作楽しみだなぁ(^q^)」くらいの温度感だけど普通に考えるとヤバイ。とはいえクリアまで90時間しっかり楽しめたのでボリューム的には不満もなくこれ以上長いのもアレだし分割販売されてもしょうがないかなと思う。こんな感想が出るのも訓練されてるからという自覚はある。
・会話パート多めは人を選ぶかも
これは今作からではなく軌跡シリーズ通してなんだけど他のRPGと比べると街での会話パートがかなり長いと思う。慣れてくるとむしろ街の会話パートが楽しくなってくるんだけど「RPGはフィールドやダンジョン探索、戦闘をメインに楽しみたい」って人には合わないかもしれない。体感だけど会話パートと戦闘パートの比率は6:会話、4:戦闘くらい。いや会話:7あるかも。
・フルボイスではない
結構重要な場面でもボイスが無かったり、ボイスがあるキャラと無いキャラの会話が頻繁にあったりとボイス関連はいにしえのゲーム感がある。声優が複数キャラを担当するのもあたりまえみたいな空気もあり、ボイス関連で経費削減してるのかなとゲスの勘繰りをしてしまう。声優の熱演でテンション爆上がりする場面も少なくないのでもっとボイス聞きたいなぁと新作が出るたびに思う。もっと声優さんにお金つかってもろて。
・ボリュームについて補足
サブシナリオオールクリア、サブのダンジョン踏破、街のNPCの会話消化多めで90時間。戦闘でハイスピードモードも多用してこれなのでボリュームはかなり多め。
・「黎の軌跡」シリーズをプレイした人
・「閃」「創」「黎」をプレイした人
・軌跡シリーズを全部プレイした人