デス エンド リクエスト コードゼット
■2024.10.12 更新
■デスエンドリクエストシリーズ最新作。今作はナンバリングではなく新規主人公が登場するスピンオフ作品。ジャンルもRPGではなくローグライクで、プレイヤーが敵に倒されたときの濃厚なデスエンド描写が特徴。公式にスピンオフと言われてはいるものの「デスエンドリクエスト3」に繋がるストーリーなのでシリーズファンは必見の内容かもしれない。
「Death end re;Quest Code Z」 プロモーションムービー
タイトル名:デス エンド リクエスト コードゼット
発売日:2024年9月19日
ジャンル:ローグライクRPG
プレイした機種:PS5
クリアまで:40時間
プレイ期間:2024年10月
レビュー日:2024/10/12
「デスリク」の新作ストーリーを楽しむためにローグライクするRPG
デスエンドリクエストシリーズ最新作。今作は新規主人公を迎えたスピンオフ作品、と公式発表ではあるものの実際は過去作の続編ストーリー。すでに開発中である「デスリク3」に繋がるストーリーが描かれているということなので実質ナンバリングタイトルといった印象。現実と虚構が入り混じったストーリーが魅力。
「デスリク1」「デスリク2」でほのめかされていたストーリー展開や設定に進展があるのがうれしい。過去作では回収されてない伏線やら設定やらが多数存在するんだけど「デスリク2」をクリアした時点でほとんどそれらが回収されることなく、その後長い間続編の発表もなかった(前作「デスリク2」は2020年発売)ので結構あきらめムードだったところに今作の発売なので「デスリクの続きが楽しめる」という事実が当時プレイして楽しんだものとしては単純にうれしかった。しかも「デスリク3」もすでに開発中ということで今作をクリアしても続編の有無におびえることはないことに喜びを感じるまである。
とはいえこれはシリーズ経験者としての感想で、それ以外の人にとってはかなりプレイまでのハードルの高い作品になっていると思った。ストーリーを理解するには過去作でのプレイを前提条件としていて今作からプレイした場合、かなり置いてけぼり感がある。このゲームは過去作をプレイしてかつストーリーに興味を持った人のみをターゲットとしたゲームだと言いきれてしまうのがもったいないところ。過去作のストーリーをプレイできるようなコンテンツがあればよかったなと思った。
ローグライク部分はある意味サブコンテンツで、メインコンテンツであるストーリーを楽しむための補助的な要素だと感じた。敵に倒された際にエグイ文章で描写されるデスエンドはすべての敵や罠で用意されており膨大なボリュームになるんだけど、これは要するに倒されないと味わえないコンテンツなので上手にプレイするほど見られなくなってしまう。しかもうまくプレイしても結局はゲームを進めるためにデスエンド回収率が一定数必要になってくる場面があるので「わざと敵に倒されるを繰り返す」パートが高確率で発生するんだけどこうなってしまうのはゲームのウリとジャンルがかみ合っていない印象を感じた。ストーリーを見たいのにローグライクパートを繰り返してわざと敵に倒されるプレイをしている時はなかなかの虚無感。バッドエンドが大好きであればそれも多少は和らぐかも。
結論としてはストーリーはボリュームも多く内容も先が気になるもので楽しめた。続編の「3」のジャンルはRPGで確定しているので安心して発売日を楽しみに待つ。
・デスリクの物語の続きが楽しめる
「デスリク1」「デスリク2」の登場人物が多数登場するので過去作をプレイした人が最も楽しめる内容になっている。特に「デスリク1」の設定、登場人物が物語のメインになるので「デスリク2」をプレイして前作との繋がりが少なくてもっとストーリー楽しみたかったなぁと哀しみを背負った人ほど楽しめるかも。今作はしっかりと過去作要素を生かしつつ結構なボリュームの新規ストーリーが楽しめる。ちなみにすでに公開されている情報として「デスリク3」が開発中で今作は「2」と「3」を繋ぐストーリーを描くスピンオフだとか。プレイした感じスピンオフどころか今作をやってないと「3」が楽しめないのでは、と思えるストーリーだった。
・多数のデスエンドが楽しめる
CEROがZ指定なのはこれが理由。総数100パターン以上のデスエンドが用意されていてすべてがフルボイス。このゲームの特徴の一つである残酷な世界観を演出する要素となっている。要するにZ指定にまでなってしまうリョナ要素なので好みが分かれるところだとは思うけど、このゲームの大きなウリのひとつではあると思う。目を背けるようなシーンの連続だけど声優の熱演が凄すぎて不覚にも覚醒しかけた。
・過去作をプレイしていても難解なストーリー
今作はデスリクシリーズのスピンオフ作品で「デスリク1」「デスリク2」両作をプレイしている前提で話が進むのでシリーズ通してプレイしていないと話についていけない内容になっている。さらに単純に「2」の続きから話が始まるわけではなく「1」と「2」をプレイして得た知識をフル活用して今何が起こっているのか予想しつつなんとか内容を理解しようとがんばる必要があるストーリー展開が多い。その前提条件の「過去作の情報必須」という点の問題として今作ストーリーの主な土台となる「デスリク1」は発売日が2018年というのもあって当時プレイしていても記憶が薄れて来ているという弊害もある(自分の記憶力が悪いだけの可能性はある)。「デスリク2」の2周目でしか見られないシナリオも今作に絡んでくるのもさらにハードルを上げている。過去作のシナリオが読めるコンテンツが必須だと感じた。せめて続編の「3」には搭載してほしい。
・ローグライクである必要性
ローグライクゲーとしてのクオリティは一定の水準に達している印象で同ジャンルのゲームの雰囲気はある程度楽しめる作りではある。とはいえこのゲーム特有のシステムといったものは少なく、ローグライクを目当てにあえてこのゲームを選ぶかといえば厳しい。このゲーム最大のウリとして敵に殺されるとその状況が文章とボイスで描かれるいわゆるデスエンドが多数用意されているんだけど、逆に言うと倒されずにスムーズにゲームを進めるほどそのウリの部分を見ることは出来ないわけで。こうなるとデスエンドを見るためにいろんな敵や罠でわざと殺されるのを繰り返すプレイをすることになる。ローグライクなのにわざとゲームオーバーを繰り返すプレイは自分でやっていて違和感が大きかった。このゲームをプレイする人のほとんどはストーリーを楽しみたい人だと思うので繰り返しプレイを要求されるローグライクがそもそもゲームとしてかみ合ってない印象が強かった。普通にロープレで楽しみたかったんだ。
・バグが多い
実際にプレイして何度も進行不能レベルのバグに遭遇したレベル。アドベンチャーパートでは選択肢が選択できなかったり、ローグライクパートでは操作不能になったり。なかにはある強敵にあるアイテムを使うと確定で操作不能になったときは困った。パッチで順次対応はされているようではあるもののまだ完全には対応しきれていないみたいなのでプレイ前には公式サイトでアップデート情報を一度見ることをおすすめ。
・ボリュームについて補足
シナリオを最後まで見て40時間。明確なやり込み要素的なものはデスエンド回収だけ。クリア後ダンジョン追加的なローグライク部分でのやり込み要素は無し。
・「デスリク」シリーズが好きな人
・残酷描写なバッドエンドが好きな人
・ローグライクゲーをあまりプレイしたことがない人