転生したらスライムだった件 テンペストストーリーズ
■2024.09.23 更新
■転生したらスライムだった件通称「転スラ」の家庭用ゲーム初作品。原作アニメシナリオの追体験にゲームオリジナルシナリオがプラスされたものがフルボイスで楽しめる。戦闘は2Dアクションで転スラのキャラを自分で自由に操作出来る。と文字にすると面白そうと思ったものの、実際プレイしてみると想像していたものとは違ったものが出てきてしまった。
『転生したらスライムだった件 テンペストストーリーズ』 ローンチPV
タイトル名:転生したらスライムだった件 テンペストストーリーズ
発売日:2024年8月8日
ジャンル:アクションRPG
プレイした機種:PS5
クリアまで:25時間(トロフィーコンプ)
プレイ期間:2024年9月
レビュー日:2024/09/23
転スラを追体験出来るシナリオ軽め、作業感多めの2DアクションRPG
アニメ「転生したらスライムだった件」を追体験出来るアクションゲーム。ゲームオリジナルキャラやシナリオもあるからゲーム独自の体験を期待出来る・・・と思いきやプレイしてみた感想としてはあまり満足できる内容ではなかった。
シナリオが全編フルボイスで登場人物も多め、なのは良いんだけど一部シナリオが「〇〇という出来事がありました」みたいな短い文章の説明だけで終っていたりすることがあり、それが何度かあった。転スラにとって重要なシナリオやキャラも容赦なくカット、省略されているので元作品未経験の人には決して見せられない内容になってるのでは、といった印象が強い。あのキャラやあのシナリオはどう描写されるんだろう!と期待しながらプレイしたら全カットされてたときは膝から崩れ落ちそうになった。アニメシナリオ追体験なのにアニメの2期の途中までしか描写されてないのもどうして・・・ってなって膝から崩れ落ちた状態から地面に顔が付くほど前かがみになって地面をこぶしを叩きつけたあと涙を流しなら叫びそうになった。
アクションパートは操作性自体に不満は無くスムーズなアクションが楽しめる。プレイアブルキャラも多く「転スラのキャラでアクションが楽しめる」というこのゲーム最大の特徴としてポテンシャルは感じた、が。ステージ構成が全ステージほぼ同じ、敵の種類や攻撃パターンが少ない等の不満点が目立ち、かなりの作業感があった。基本このアクションパートをクリアまで繰り返すゲームなので、1ステージクリアにかかる時間が数分でそれをクリアまで繰り返すことになる。アクションの難易度もボタン連打で大体クリア出来るということも作業感に磨きをかけている印象。せめて高難易度設定とかあれば・・・いやそれだけでは足りないかもしれない。
プレイを終えてこのゲームはどういった人にオススメできるか考えてみたものの
原作未経験者にはストーリーがあまりにも説明不足なのでおすすめどころかプレイしてほしくない。原作経験者は気になるであろうゲームオリジナルシナリオがあるが薄めな内容なのでオススメするほどの内容ではない。要するにこのレビューを見てもプレイしたいと思えるほど転スラが好きな人であればプレイしてもいいんじゃないかなぁと思った。買うにしてもとりあえず安くなるまで待とう。
・・・プラチナトロフィー取得が割と簡単(取得までプレイした)なのでトロフィー収集者におすすめ出来るかもしれない。
・転スラのキャラでアクションが楽しめる
おそらく現時点(2024年9月)で転スラ唯一のアクションゲームのはず。リムルをはじめ多数の登場人物を自分で操作してアクションが楽しめる。アクションはシンプルな2Dアクションで方向キーと攻撃ボタンを組み合わせることで簡単に連続技が繰り出せる。回避や必殺技もあり簡単操作でサクサク楽しめる内容になっている。転スラのキャラを自分で動かせるゲームは他に無いこのゲーム最大のウリ。
・全編フルボイス
メインシナリオ、サブシナリオすべてがフルボイスなところはうれしい。おそらくこのゲーム用に新録したボイスだとは思うので転スラに関わるコンテンツはコンプしたい、という人であればある程度楽しめるかもしれない。特にリムルのボイスは多めに聞ける。
・トロフィーコンプ難易度低め
ゲームをクリアしてちょっとあるクリア後要素を終わらせるとプラチナトロフィー獲得可能。約20時間プレイでプラチナトロフィーがもらえる、という点に魅力を感じる人にはうれしいのかもしれない。
・シナリオのダイジェスト感
めちゃくちゃ薄めて圧縮された総集編のようなストーリー展開。アニメで数話かかる内容を数行のあらすじ文章で済ませることも少なくない。キャラの心情がカットされることが多く原作未経験者には圧倒的説明不足のうえただ重要な部分のネタバレを見せられているだけとなっている。原作アニメ視聴済みであれば内容の復習的な読み物として軽い気持ちで楽しめるかもしれない。可能性はゼロじゃない。とりあえず原作知らないでこのゲームをプレイするのはあまりに危険。原作の追体験も「アニメ2期の途中まで」という中途半端なところまでというのもモヤモヤが加速する。
・全体的にシンプルなゲーム内容
ゲームとしての流れは「会話シーン>アクションパート」がほとんどでそれをクリアまでひたすら繰り返すものとなっている。アクションは難易度が低くボタン連打でクリアまで進行可能。敵やステージ構成もほぼ同じものが続くとあってかなりの作業感がある。話の流れも「会話→〇〇の素材が必要だから取りに行こう→アクションパート」という流れがあまりにも多くて気になった。これをクリアまで20時間以上続けるとさすがに味が無くなってくる感覚があった。
・オリジナル要素が弱い
ゲームオリジナルキャラを交えてゲームオリジナルシナリオが展開するわけだけどその肝心のキャラとシナリオに魅力を感じなかった。アニメ原作部分のシナリオ自体かなり省略されてるんだけどオリジナルシナリオも同じようにボリュームは少なめかつシナリオで内容も山場や予想外の展開的なものは無く淡々としたものになっている。オリジナルキャラ自体の数は多かったのでこれを生かした大胆なシナリオ展開やキャラごとの掘り下げがもっと欲しかったところ。
・ヒナタ、ヴェルドラ、ミリムが有料DLC
個人的に操作してみたかったキャラが全員有料DLCだったのが残念。
・プラチナトロフィーが約20時間で取得できることに魅力を感じる人