九魂の久遠(くこんのクオン)
■2024.07.29 更新
■2Dアクションゲームに定評のあるインティクリエイツの最新作。主役が猫だったり、切り絵をモチーフとしたグラフィックなど独特な世界観が魅力な作品。猫の鳴き声が「ニャー」ではなく口を閉じた状態で喉を軽く鳴らすというか唸るというかあの文字にしにくい、か細い鳴き声?だったりするところに猫への熱いこだわりを感じる。これは実際にプレイして確かめてほしい。猫、いいよね。
九魂の久遠 – 発売日告知映像
タイトル名:九魂の久遠(くこんのクオン)
発売日:2024年5月30日
ジャンル:アクション
プレイした機種:PS5
クリアまで:5時間(総プレイ:15時間)
プレイ期間:2024年6月
レビュー日:2024/07/29
冥界を舞台に猫が家に帰るために生き返りを繰り返す2Dアクションゲーム
2Dアクションゲームで定評のあるインティクリエイツの完全新作アクション。プレイヤーが操作するのが「猫」だったり切り絵をモチーフとした独特のグラフィック、生き返りを繰り返すことでアクションが増えていくシステム等、インティクリエイツ作品の中でも特に個性の高い内容になっていて一風変わった作品だという開発のこだわりを感じる。
アクションとしては猫形態とヒト形態で大きくプレイスタイルが変わるのが特徴。基本猫形態でゲームが始まって何度か残機を失うことで人形態に強制的に変身する。同じステージ道中やボスでも形態ごとに攻略法が異なるのが良い。猫形態は敵を倒さず回避がメインのジャンプアクション寄りで、人形態は近接攻撃が可能になり敵をガンガン倒して進む攻撃的なアクションとなっている。残機を1失うごとに攻撃方法が1つランダムで獲得するもの面白かった。エンディングが複数あるのでプレイスタイルを変えて周回プレイが楽しめるのも良い。
猫形態と人形態、両スタイルともに操作感に面白いところがあるので手軽にスタイルを変更できるわけではないのがアクションを楽しむ面では少しもったいないと感じた。そこらへんはストーリーが絡んでくるのでしょうがない部分ではある。
インティクリエイツの作品はそこそこプレイしてきたけど今作は他作品と比べてみてもかなり個性の強い内容だった。毎作品安定した面白さを提供してくれる半面、あまり冒険をしない印象だったけど今作は多少粗削りな部分があるものの新しいことに挑戦している内容がよかった。主人公が猫というのもマル。猫だいすき。
・独特な世界観
主人公は「猫」。冥界から現世に戻るために戦うといった流れ。登場するキャラクターも動物が擬人化したキャラで個性的。ボス戦前後で流れる会話や時折流れる過去の会話、ナレーションからしか世界観は説明されないけどアクションゲームとしてはほど良いテキスト量。ちょっと説明不足くらいがちょうど良い。
・死ねば死ぬほど強くなるシステム
最初はダッシュして敵をすり抜けるしか出来ないただのかわいい猫。敵にやられると復活し同時にランダムで能力をひとつ獲得する。弾をうてるようになったりひっかき攻撃が出来たりの攻撃方法が追加されたり二段ジャンプなどの行動系が増えたりと種類は多彩。能力は蓄積されていき死ねば死ぬほどキャラが強化されるというのがこのゲームの特徴。5回死ぬと「業魔形態」という見た目が人型へと変わりダッシュが出来なくなる代わりに近距離攻撃の追加やすでに獲得した能力が強化、おまけにアクションゲーム的なBGMに変化するので猫の状態とはまた違ったアクションが楽しめる。ちなみに9回まで復活することが出来て最後はさらに強化された形態になるけどその状態でやられると基本ゲームオーバー。
・大きく異なる二つのアクションスタイル
猫の状態で出来るアクションは基本「敵の攻撃を避けて進む」のがメインになっていて感覚としてはジャンプアクションな感じ。無敵時間のあるダッシュで敵をすり抜けたり猫状態でしか通れない隠し通路が存在してそれをうまく活用するのが重要になってくる。ボス戦は基本ボスの攻撃をダッシュで避けることで溜まるゲージがあってそれを最大まで溜めることでボスへダメージを与えることが出来る。避けて避けて最後にフィニッシュ攻撃ドンな感じ。攻撃手段を獲得した状態であればそれである程度ダメージを与えることも出来る。
業魔形態になるとダッシュは出来なくなるものの近距離攻撃が出来るので猫状態とは違って敵を倒すことが出来るのでこちらはバリバリのアクションゲーム。猫状態では隠し通路を使って敵をスルー出来た場面でも業魔形態では隠し通路が使用できないので真っ向から敵を倒す必要がある。ボス戦は猫状態とは回避方法、攻撃方法が違うので違う攻略方法が必要になってくる。
猫形態は操作がシンプルかつボス戦の攻略も「ボスの攻撃をダッシュで避ける」だけなので難易度はやさしめ。業魔形態はしっかり敵を倒していくのでアクション性が高い。自分の好みのスタイルでプレイしよう。
・一周でゲームの面白さを味わえない可能性高め
自分が実際にクリアまでプレイした結果、ほとんど猫状態でのプレイになった。猫状態で出来るアクションは少ないものの回避行動が優秀なので猫状態のままゲームを進めることが出来た。結果としてクリアまで人形態で出来るアクションを十分味わえなかった。ゲームに慣れてくるほど被弾が減って猫形態で進めやすい印象。何度かミスをすることで人形態になるっていう仕様が若干ゲームを楽しむうえでかみ合ってない感があった。一周が短いので何周もプレイすることでいろんなプレイスタイルを楽しむ遊び方が想定されていると感じた。逆に言うと1周だけだと楽しむ過程の前にゲームをクリアしてしまう可能性があるので注意。
・幅広い難易度設定
アクションが得意な人や、ねこが好きだけどアクションが苦手な人用の難易度も用意されている。
内容は下記の通り。
ノーマル
「9回ミスでゲームオーバー、ステージ最初から再開、ボスを倒すとミス回数のカウントをリセット可」
ハード
「9回ミスでゲームオーバー、かなり前に戻される、ボスを倒してもカウントリセット不可」
イージー
「何回ミスってもOK」
・猫が主人公のゲームをプレイしたい人
・サクッとプレイ出来るアクションがプレイしたい人
・一風変わったインティクリエイツを味わいたい人